海と空に溶け込む、大人のハワイアンリゾート

「非日常」 を演出する、 南国の風景

広島県廿日市市、大野の海沿いに佇むゲストハウスとレストラン。
眼前に広がるオーシャンビューと、宿泊可能なトレーラーハウスが並ぶこの場所でクライアント様が求められたのは、訪れる人々が日常を忘れられる「南国・ハワイアン」な空間づくりでした。
私たちは、単に植物を植えるだけではなく、海からの風、眩しい陽光、そして施設の持つ開放的な世界観を繋ぎ合わせるための植栽計画をスタートさせました。

厳しい環境と共生する「ロックガーデン」の機能美

海辺という立地は、植物にとって過酷な環境でもあります。
潮風や強い日差しに耐えうる強さを持ちながら、リゾートの雰囲気を損なわない植物選定には特にこだわりました。
採用したのは、アガベやアロエなどを中心とした「ロックガーデン」のスタイル。
乾燥に強く、手入れが比較的容易でありながら、その彫刻的なフォルムは空間に力強いアクセントを加えます。
また、ハワイアンな雰囲気を高めるため、赤いブラシのような花を咲かせるブラシノキ（カリステモン）や、グアバのような実をつけるフェイジョアなどを配置。
岩と緑が織りなすドライな景観は、夏の日差しによく映え、訪れる人々の目を楽しませます。

植物に 「価値」 を吹き込む、 職人の目利き

施工において私たちが最も大切にしているのは、「植物の価値をどう引き出すか」という視点です。
市場で数十万円の値がつくような完成された樹木をただ並べるのではありません。
手頃な素材であっても、適切な鉢を選び、配置を工夫し、空間全体のバランスを整えることで、その植物はそれ以上の価値を持つ「景色」へと生まれ変わります。

「錦樹園なら、空間を素敵に演出にできる。」そう感じていただけるよう、一本一本の樹形 や表情を見極め、付加価値を創造することに全力を注ぎました。もちろん、南国の植物であるヤシなどは、日本の冬を越せるよう丁寧に養生（こも巻き）を行い、美しい姿を長く保てるよう管理にも配慮しています。

Store/miyashima resort HAUOLI　Director/Planner: fukuoka /Ishikawa・yanai